説 得(1)


説得とは ある事を相手に説明し納得させ相手に行動を起こさせる話しの働きです 相手がイヤイヤ行動したり考えを変えたりするのではなく 自分から意見を変えたり行動をしたりするのが上手な説得なのです 

説得=私たちの毎日は説得の連続であるといっても、けっして言いすぎではありません むしろ説得の中に人生があるといってもいいくらいです 依頼も説得もなにか特殊な場面 特殊な人達だけの事と思われがちですが 決してそうではなく 毎日、毎日 私達は人に何かを頼み 何かを希望し生活しています 子供に対して、奥さんに対して 御主人に対して 友人 同僚 部下 上司 得意先に対して 希望 頼み事をしています 昨日の一日 今日の今の時間までを考えればおわかり頂けると思ます 説得にはたいへん骨の折れる大がかりなものと、そうでないものとがありますが 難易を問わなければ私達の人生はまさに説得の連続であると言う事になります 説得力を身に付ける事は その人の人生に大きく影響してきます

1 説得とは
説得とは=説得は何かを『させる』事を目的とした話し方です しかしもう一つ大切な言葉が付きます それは納得という事です ただ単に相手に行動させ 考えを変えさせればいいと言うのではなく 『なるほど』と言う心がともなわないと本当の説得にはならないということです 本文最初の言葉通りです

*そこで一般に説得と思われている方法で説得ではないものを何点か上げてみます

  1. )押しつけによる説得−相手に話す余裕を与えずしゃべりまくり 相手に答えるスキを与えず話すことにより説得するやり方で 一般にセ−ルス 営業の仕事をしてきた管理者 話す事が得意と思っている人 また おしゃべりな人に多く 実際これらの方法で人を説得する事に成功もしています しかし これらの方法は相手が本当に説得されたのではなく 根負けし 面倒になって『買う』『分った』と言ってしまった と言う事になります だから『買わなければよかった』『押つけられた』という気持を持っていて 結局この方法は一事は成功するかもしれないが その行動は長続きしないことになる 時間が経過して冷静になると また前の行動に戻っしまう
  2. 相手を言い負かす説得−相手が言うたびに『これこれしかじかでこうだ』と論理的に相手の言い分を否定し 自分の正しさを主張していく方法で 頭の良い人 論理的なもの考え方をする人 分析力に強い人 議論に強い人等がこのタイプで 人の間違いを一つひとつ崩していき 自分の正しさを主張していく たしかに勝利を得るかもしれない しかし人を説得する場合本当にこれでいいだろうか 人間は理性だけで生きていない 人間は感情(情緒)をもって生きている 聞き手は理性では『その通り』と思っても 感情では反発したくなる 結果 ある人は『言い負かされた』『やっつけられた』『やりこめられた』と思い みじめな気持とくやしさを残す 又ある人は正味反発してくる場合もある コトバで態度でさらにその気持が強くなると暴力という形に表われる 表面上 説得出来たように見えますが実際はそうではありません
  3. 肩書、権力を振り回しての説得−『オレの言うことがきけないのか』『課長命令だぞ』と肩書や権力で また『これやっておけ』と命令口調で人を動かそうとするやり方である これもしかたなしに動いている 肩書があるうちは仕方なく話し手の言うとおり動くかもしれないが しかしいったんその肩書がなくなったら 決してその人の言うことに耳を傾けようとしない 私が勤めていた時このタイプの人がいた 会社の部長であったが 定年で退職 自分で独立をしょうとしたが しかしまわりは見向きもしなかった 肩書や権力で人を動かそうとしたとき 相手との間に反発がおこり真の人間関係は出来ない 説得で築きあげた人間関係には心からの協力関係が生れる
  4. 威圧による説得−会社で『これで言うことをきかければ、やめてもらうからな』『部長に報告してもいいんだな』又学校で『お父に言ってもかまわないんだな』等 これらは相手の弱味 や弱点を突いて 恐怖感という感情に訴え 相手を動かすやり方で一般に強者が弱者を動かす説得である しかしこの方法は大変な危険をはらんでいる 一見相手に服従しているように見えても心から話し手に従っているのではなく内心では反発しているのである 説得は相手が自発意思で動くことであるから この方法は説得とは言えない たまにはビシッと言うことは人を動かす時必要な事であるが 終始威圧型で話すことは問題がある 命令に対しても 戦前は命令→服従これでもよかった しかし今は命令、服従→説明、納得の時代である
  5. その他

上記の方法はたしかに効果を上げることもある 話し方は効果が第一であるが 効果と同じに影響にも目を向けないといけない 『いやいや』『しょうことない』等の服従を強制するという影響を与えていることは否定できない 又逆に泣きおとし、哀願(同情心にうったえる)等も軽蔑感をもって眺められるという影響を与えることも事実である 自発性にもとずいていることによって 話し手の効果をあげ よい影響をを与えたといえる それらがなされて永続的な人間関係を作る為に役立つのである 話は効果と同時に影響についても考えておかないといけない

それとこれらの方法は(上記の方法以外に相手を自分の思う通りにさせる方法はいろいろあるが)いずれも説得の意味の 『なるほど』という説明、納得の上で行動しているものではない 説明、納得の上で行動してくれた時 そこに自発的 自発意志がある それが説得であり 説得のすばらしさである(なお説得の補助力として使ってもよい)
説得の成功は 効果を上げ 影響も良く 人間関係も今まで通り 効果も長続きし、相手が納得して自発的行動がなされた時 説得は成功した事になる


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