話しには準備が必要です。その1つに話材集めがあります。この準備にどれだけ積極的に取り組むかによって、話しの味わいや楽しみ、それに説得力も違ってきます。 話し上手になる為には、話材を多くもつことが必要です。
[話材集めの必要性]
話力の3要素の1つ=話し上手を決める基準に大きく分けて3つがあります。
- 1つは誰が話すかという事
- 話し手自身の問題
- 2つめはどんな事を話すか
- すなわち内容
- 3つ目はどう話すか
- 対応力、技術的な問題
よく話を料理にあてはめる人がいますが、料理でいえば作り手と材料と調理の仕方になります。この3つがどんな割合で影響するか、重要度はどれが一番かは別問題として、材料・内容が話し上手の大きなポイントになっている事は事実です。
材料を中心に言うならば材料がなければ、いくら腕がよくても料理の作りようがありません。話しも出来ません。もし出来たとしても、中身のない酒を水で薄めた味けないものになってしまいます。
逆に少しくら調理の仕方が下手であっても、材料がよければ、材料が一級品であればそけだけでおいしい物が出来ます。話材を多くもち、密度の高い話材をもつ事は、スピーチの出来不出来を左右しますし、人間関係においても多くの時間話せ、多くの人と話を合わす事ができます。(付き合いの幅を広げます)
では次に、話材集めのポイントについて、話を進めていきましょう。
[話材集めのポイント]
1 話材の仕入先
- 体験したこと
- 見たこと(観察)
- 聞いたこと
- 読んだこと
- 考えたこと
2 話材集めの心得
- A.話材に気づく
- 1)意欲をもつ 2)観察力をもつ 3)知的好奇心をもつ 4)自分の意見をもつ
- B.話材を手の中へ
- 5)手を打つ 6)話してみる(書いてみる) 7)調べる
- C.集めた話材を自由に
- 8)整理する
- D.もっと多くの話材を
- 9)仕入先を改善する 10)思い出す
3 興味や関心の引く話材を集める
- 親近感のあるもの 身近かなもの
- 自分(つまり相手)自身のこと
- 欲求に訴えるもの
- 心配なこと
- 新しい 珍しいこと ユ−モアのあること
4 気をつけたい話材
- 身体的 精神的欠陥(弱点)
- 思想的な話 政治に関する話
- 宗教的な話
- 勝負ごとに関する話
- 暗い 不快 不吉な話
- 他人の悪口や不平
- 場違いな話
- 専門的 相手が不得意とする話
- 自慢話
- その他 相手にとっていやな話
5 話材に困ったとき
1.話材の仕入先
話材・材料はどこから仕入れればよいのか。 その仕入れ先とそれぞれの特長について進めていきます。それには大きく分けて5つあります。
- 1)体験したこと=自分の今までの人生の中で直接実地に経験してきた事による仕入
- 自分自身 身をもって経験して来た事ですから何よりも力強く しかも生き生きとした話が出き 話に真実味があり迫力もあります 又自分自身が楽に 自信をもって話す事が出来ます 材料としては値打ものであり 一級品です
- 2)見たこと=電車の中での出来事 職場での事 自然の移り変り テレビ見学実験 観察等により自分の見たことによるの仕入れ
- これも自分で見ていますので体験と同じような特長を持っています 情景 描写もたくみにできます
- 3)聞いたこと=日常の会話の中 他人のスピ−チ 講演 ラジオ テレビ等から聞いた事よる仕入れ
- 話す 聞く 読む 書くの中で一番多い時間を締めていますので うまく活用すれば多くの話材を仕入られ短期間に獲得出来ます 他人の知識 経験が我がものになるのですから 大変すばらしい事ですしかしあまり正確でないものや うわさ話は違った伝わり方をしている場合あるので注意して下さい 責任ある話をする場合調べ直す必要があります
- 4)読んだこと=新聞 雑誌 書物 年鑑 百科辞典等の印刷されたものを読むことから仕入れることである
- 書物にする時 特に公に公表するとき気を使うものである それだけ中身が充実しています それを自分が好きな時に 好む分野を年代を越え 仕入れられる 上記3)にも当てはまるりますが 権威ある人の言葉を引用すれば説得力も増します いずれにせよ書物は材料の宝庫である
- 5)考えたこと=考えたことから
- 考えた事が話材というのは少し変と言うことになりますが 話し方が自分の考えを相手に伝えるコミュニケ−ションとすればこれも話材である これも話材と言うおそまつなものではなく上記の4つから いくら多くのものを集めても それを自分なりに考え 消化してこそ話題も光ってくるのです
-
基本的には、豊かな人生経験を積み、教養を高めるということが必要になります。
2.話材集めの心得(話材の集め方みつけ方)
A まず話材を集める為に話材は川の水の流れのごとく絶えず通り過ぎて行くものですですからまず話材に気づき 目の前で止める必要があります
その為に
- 1)意欲を持つ
- 意欲とは 何かをしょうと思う意志と欲です すなわち話材を集めようとする意志と欲を持っことです 意欲を持つと先ず感覚が鋭くなります ネズミの実験で 2つの容器に一つは真水 もう1つの容器に通常見分けがつかない ごく少量の塩を入れておきます 塩分が満たされている時は区別がつきませんが 塩分欠乏状態にすると少量の塩が入ってる容器の水を飲むようになります これは欲しいと思うと感覚が鋭くなることを表わしています 人間も同じで たとえば車を欲しいと思うと不思議とパンフレットが目に入ったり 隣りの人が何の車に乗っているか始めて気ずいたり 知らなかった情報がいろいろ入ってくる事を経験します この事は意欲と感覚力との関係をよく表わしています 又意欲を持っと行動力にも影響してきます 欲しいと思うと遠い所まで出かける事が何も気にならないものです ですから話材に気づき 目の前で止める為に意欲を持っ事『話材を集めよう、何かよい話材、材料はないだろうか』という気持が大切です
- 2)強い観察力を持つ
- 観察力とは注意深く詳しく見る力の事です 鑑札力が鈍かったり 弱かったりしますと 良い材料があっても見逃してしまいます 気ずきません ワイシャツのボタンはいくつ付いていますか 今しておられる時計の文字ばんはどんなものですか 正確に描けますか 教室に掛ってある時計はどんな時計ですか 千円札は 今吸っているタバコの箱の絵柄は・・・・鑑札力がなければ何十回 何百 何千 何万回見ても 又聞いても同じです 見れども見えず 聞けども聞こえずです 話材に気ずき目の前で止める為に強い観察力、鋭い観察力を持つようにして下さい (子供は天才ですね そのまま大人になれば)
- 3)知的好奇心をもつ事です
- 新しいもの知らない物に対する興味 関心を持っ事です 知性に富む もの好きな心を持っ事です その代表が子供であろうと思いますが 子供は絶えず なぜ、どうしてと聞きます『写真は何故すぐに出来ないの』これからポラロイド写真が出来たのです 以前ラジオ番組で子供相談室と言う番組があります(毎日放送4時15分ごろ)なぜ手は5本しかないの なぜ空は青いの等々子供の好奇心には感心させられます 我が子を見ていてもその様なものを感じました 昔もワ−プロをさせてほしいと言います 半日遊んでいました スイッチを入れておいただけですが 2つのボタンを押さないと出来ないような事を教えないと出来ない事が出来る様になっていました 我々も もっとなんでも見てやれ 何でも聞いてやれ 何故だ どうして等の心を持とうではないか この心があると自然に話材に気ずき 目の前で止める事が出来るのです 話材の豊富な人は必ずと言っていいほどこの好奇心が旺盛です(但 知的であってほしい隣りの家の中をのどいたり 値段をひっこく聞いたりは知的ではない)
- 4)考え 自分の意見をもつ
- 40代 50代の人が話す材料がないと言う話す事がないと言う うかっと聞いていると材料が無いから話せないんだなと思ってしまう しかしよく考えてみると40年 50年 いや30年生きて来た人が話材の仕入れ先から何ひとつ仕入れていないなんて考えられない いろんな体験もし見たり 聞いたり 読んだりしていて情報は豊富なはずである むしろあふれるほど あるはずである にもかかわらず話がないのは考える事をしていないからです トコトン考えていきますとそこに自分の意見、思想が出てきます それが話す事柄になり 話の芯になります そうすると いろいろ話したい事 いいたい事が出てきます 材料も出来てきます
※主婦だから 同じ生活をしているから話材がない こんな事を時々聞きます
しかし我々は話材のジャングルの中で生活しているんですよ 世の中の出来事や物事の見聞きに対し無関心すぎるのではないですか アンテナを張っていますか 電源のスイッチを入れてますか
B 話材に気ずき 目の前で止める事が出来た しかしこのままの状態ですませてしまうと全てではありませんが ほとんどは忘れさられてしまいます そこで話材を自分の物に話材を手の中へ頭の中に入れる工夫がいります
その為にまず
- 1)手を打つ事です 主に次のような事を実行して下さい
- *メモをする
*ハサミで切り抜く
*記しを付ける
*録音等の方法で手を打つておく必要があります
- しかもこれらは
- *すぐに手を打つことです 後でと思っているうちに忘れてしまいます もしハサミがなければ手で破る事です 私たち人間はあんがい忘れるものです
- そして出来るだけ
- *自分ですることです 人に任さないで自分でして下さい
- 2)話す事 書く事も定着させる方法です
- 一度人に話す あるいは書いてみるとマトまる事もありますが あんがい頭の中に残るものです 記憶する事を耳と目が協力しているからです
- 3)調べる
- 人に何かを教えてもらうより自分で調べて方がよく頭に入るものです 漢字が分からない時 人に教えてもらうより辞書を引きなさいと言われた事があります この方がよく覚えます 先日夕刊新聞に『40才になっても課長になれない こんな見出しが書いてありました このままでは話題になりません さらに調べてみると35才〜40才までの人は本来の流れからいくとまもなく課長になれるはずなのに同世代の人口が多い事と不況 さらにかつて成長時期があり中高年がだぶついて上がつかえているだから40才になっても課長になれないのであると言う事 こうしてもう一歩調べていくと話題として存在し記憶に残り何かの機会に活すことが出来るのです さらに考え自分の意見をもつと りっぱな話になります
- C 上記の方法で話材を自分の物に話材を手の中へ頭の中に入れる事が出来ました しかしこれもこのままにしておきますと見うしなってしまったり必要な時に出せないと言う事がおこってきます 話材を自由にいつでも使えるように整理する事が必要になります 話材を多く集めてもダンボ−ルに詰めこんでしまいますとなかなか出てきません そこで整理が必要になってきます
- *整理の方法
- 整理の方法にはいろいろあると思います 後日自分が必要なときに必要なものがすぐ出せるようになっていれば良いと言う事になります
切りぬいたもの メモ等をスクラップブック 大学ノ−ト等に貼ったり 書き直すのもよいでしょう(数が多くなると探すのに手間がかかる欠点がある)多くなればA4位の封筒にいろんな見出しをつけ その中へ入れていきます さらに講演 本を書く等の仕事をされている人は事務用品店で売っている5段あるいわ10段20段のケ−スを使い さらにその中にA4の封筒何枚か入れ見出しをつけて整理しておく
*整理上の注意
封筒の中に入れるデ−タ紙に書く事は必ず一枚に一つの話材にしておく 空白が多いからといって2つも3つも書かない そして日付、出所をはっきり明記する
*3番目は思い切って捨てる事です
- D もう一歩の努力
- より多くの話材を自分の物にするために仕入れ先を改善してみる必要もあります 1〜5までの項目の一つ一つをより多く 深める事も試みて下さい 本を少し余分に読んでみる 違う本も読んでみる 帰り道を変えてみる いつも乗る電車の車両をかえてみる等少し工夫をして下さい 回りに話材がいっぱいあります
- E 思い出す
- 話材豊富になる為 新たに集める事も大切ですが 今までの事をあらためて思い出てみるのも話材豊富のポイントです 私たちは何十年も生きてきています 生きてきた道を逆にたどっていきます 細かい話材は無数に存在します 項目的に書き出してみてください 今までの生きてきた中だけでも これから生きていく年月位は話し続けられるはずです
- *話材集めは1に努力 2に努力 吸取り紙で水を吸うごく 掃除機でゴミを吸い取るごとく アリの歩く姿のごとくこつこつ集める事です 最初は意識しないと出来ませんが 習慣になってしまえばしめたものです 2〜3ケ月で話題の豊富な人になれるはずです
3.興味や関心の引く話材を集める
上記では話材の仕入れ先 話材の集め方について話しを進めてまいりましたが ここで一つ考えておかなければならない事があります それは集めた話材が聞き手に興味や関心の引く話材であるかと言う事です 多くの話材を集めても(非常に極端な言い方にになりますが)もし聞き手に興味関心の無いものであれば話してもそっぽをむかれるだけです 話す時もそうですが話材集めもいつも相手があることを考え集める必要があります 人によって関心興味は違いますが 人間一般に共通するものがあります 何点か上げてみます
- 1)親近感のあるもの 身近かなもの
- 相手が親しみを感じてくれるような話材で話せば 話し手自身にまで親しみが増し 仲間としての心やすさが持たれます むずかしい話も親しみやすい事例を材料にすれば わかりやすく聞いてくれるものです 又人は身近かなものに関心を持っものです 聞き手の身近かなことを話材にすれば喜んで聞いてくれます 新聞にも地方版がありますが話しも同じです
- 2)自分(つまり相手)自身のこと
- 人間はだれでも自分自身の事については最大の関心をもっています 雑音の中で自分の名前を呼ぶ声にすぐ気がつき大ぜいの写真の中の自分の姿等相手(聞き手)の事を話題にすれば喜ばせ聞いてくれます
- 3)欲求に訴えるもの
- 人間の行動は欲求によって起こっています 欲求に訴える話材で話せば誰でもが聞いてくれます 相手が欲しい情報話しをしていきます この話を聞くことにより 生活が楽になる 得をする 利益につながる 美しくなる 健康になる 長生きをする 必要な知識を吸収できる
(美しくなる 政界の裏話 芸能界ゴシップ)
- 4)その他 心配なこと
- 心配を解決できる話 新しい 珍しいこと ユ−モアのあること 相手の優越感を満足させる話 娯楽等々
4.気をつけたい話材
- 1)身体的 精神的欠陥(弱点)
- 原則して欠陥部分の話はしない 不幸にして肉体的欠陥のある方に対してじろじろ見ることは極力避けるべきである もし相手の方から話してこられても同情をしても しっこくならないように軽く受け答えをして早く話を転換していく方が無難です *本人でなくとも身内にいる場合もあるので注意しましょう *本人が余り気にしていないように話てくる場合がありますが けっして乗ってはいけません(私の知りあいにハゲている人がいます その人は自分のハゲを話題にして人を笑わせています しかしある時 俺は自分でハゲと言っているが人にハゲと言われて腹が立つと言っていました)気をつけて下さいこちらから考えると何でもない事を気にしている場合があります 男性で背が低い 足が短い等 精神的なものにも気をつける 私の友達に中学しか出てないことをひどく気にしている人がいます
- 2)思想的な話 政治に関する話
- 3)宗教的な話
- 4)勝負ごとに関する話
- 思想的な話 政治に関する話 宗教的な話+勝負ごとに関する話は御互いに真剣になって むきになってしまう要素があります 相手にもよりますが深く入り過ぎないように気をつけなければなりません 思想的な話 政治に関する話宗教的な話はできるだけ避けるようにした方が良いと思います 仮に 相手が投げかけても 話の内容が深くなってきたと感じたら それ以上深入 りしないで下さい また勝負ごとでも喧嘩になり 果ては殺人という記事を 何度か見たことがありますが 勝負ごとの話も相手がむきになってきた場合 話題をかえるようにしましょう
- 5)暗い 不快 不吉な話
- 「草や木でさえも明るいものに」人も基本的に明るいものを好み 暗いものを嫌う傾向があります 言い方の暗さも関係してきますが なるべく明るい話題で話すよう心がけて下さい 相手に嫌悪感を与える要素にもなります 明るい話に人は寄ってきます
- 6)他人の悪口や不平
- 他人の悪口は話が盛り上がる要素でもあります「上司の悪口でビ−ル1本飲める」と言った人がいますが ついしてしまう話だけにブレ−キも必要です又たまには不平もいいですが いつもですと相手が貴方を遠ざけるようになってしまいます 不平不満もほどほどに
- 7)場違いな話
- その場の雰囲気を壊す話 その場に合わない話等も気をつけたいものです 結婚式で「別れる 切れる」等の忌み言葉がありますが これらは言葉 単語ですが 会話の中で又スピ−チでも良い雰囲気の中に水をさすような話材には気をつけてください
- 8)専門的 相手が不得意とする話
- 専門的 相手が不得意とする話は相手に苦痛を与えます 長く話されると退屈でいやなものです 特に自分が得意な話の場合 時間を忘れて話している人がいます 自分は楽しく話せまので気をつけてたいものです
- 9)自慢話
- 自慢話ほどいやな話はありません 自慢話を長く聞かされるといやなものです 控えめにして下さい 逆に相手の自慢話を聞いてあげられる人は相手にとってあなたは良い聞き手になり 好かれ またあなたと話したいと相手は思うでしょう 自慢話はほどほどに
- 10)その他 相手にとっていやな話
- その他 相手にとっていやな話 気にしている話等は避けるべきです 本人が忘れたいと思っているのに「わざわざ1年前こんなことがあったなぁ」と無理に思い出させる話 相手は聞きたくありません
*神経質になる事はありません 余り神経質になり過ぎると話すことがなくなってしまいますが 一応心得として知っておいて下さい 選べるためにも多くの話題を集め その場に合った 相手に会わした 相手と共通した内容の話で楽しい会話をして下さい
5.話材に困った時
木戸に立ちかけせし衣食住)=話材に困った時、下記の項目を頭に浮かべ話材を投げかけてください。
ひとつの話で平均10分と言われます。多方面から話材を投げかけて下さい。多くの話材を仕入れている方は他人との交流も深くなり、多くの人から貴方は話が合う人になります。
「木戸に立ちかけせし衣食住」 ぜひ、覚えて下さい!
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