話し方講習 第22回


新郎様にしても 新婦にしても 会社に勤めておられる方が沢山いらっしゃます。ご結婚式には上司にあたられる方をよくお招きになりますよね。
ホテルをはじめ結婚式場は、たいていのご披露宴の進行表(スケジュール表)を用意しています。お式の日時、会場の名前(00の間などといいますね)、そして大切なご媒酌人のお名前 乾杯発声、スピーチ、余興をして下さる方のお名前、お小さい方からのブーケの贈呈はあるのか、おしまいの謝辞はどなたがいわれるのか、もう様々な事柄を記入するようになっています。登上して下さる方々については肩書きが必要です。 「友人」だけでいいという場合もありますが。
さて、私が何度か経験した肩書きについてのお話しです。
打ち合わせで新郎様新婦様にお目にかかり、スケジュール表を見せて頂きました。来賓でスピーチをして下さる方のお名前の欄をみると肩書きのところに「00株式会社00部 部長」とあり 新郎との間柄は上司となっています 新郎はその会社につとめて5年のことです。
さて、当日、私はご披露宴の始まる前に「来賓控え室」へ行きました。沢山の来賓の方々がドリンクのコップを片手に談笑しておられます。
「00様」とお名前をお呼びすると、手を上げて下さり、おそばへ行きました。
今日の司会者であることを名乗り、スピーチをよろしくお願いいたします、と言い、新郎が書いてくれた肩書きを念のたしかめます。
打ち合わせからお式の日まで、2、3週間ある場合、その間に昇進されたり部署が変わられたりして、打ち合わせの時の書類の内容と違っていることも多いです。異動のある月は特に目立ちます
先ほどの方のお話に戻りますが、私がその方に向かって「新郎様からお肩書きを伺いましたが、00株式会社00部部長様でよろしかったでしょうか」と申しますと、その方をはじめ、まわりにおられた何人かの方々が、口々に「うちは 株式会社00だ。 あいつは(新郎様のこと) そんなことも知らないのか。5年もおって・・・」 と笑いながら言われました。事前にわかってあーよかったと思いいました
そんなこんなで私は、当日登場して下さる方々に前もってお目にかかりお肩書きや内容等をかならずたしかめるようにしています。 一人のはずのスピーチが二人でする事になっていたり、歌の題がかわっていたり、余興の尺八が取りやめになっていたりいろんな変更があるのです。
私が出席した披露宴でこんな事がありました。司会者はそのホテルでは第一人者と言う男性でした。キャンドルサービスで会場は大いに盛り上がっていました。ざわめきが少ししずまり、あらためて、スピーチする人の名前が読み上げられました。
司会者が「どうぞ前の方へお越し下さい」とにこやかに言いましたが、誰も出てきません。「00様、どちらのお席でしょうか。00様いらっしゃいませんか」司会者は繰り返し名前を呼んだあと「ご欠席のようですね」では次の方をご紹介致します」と言いましたが会場は何となくしらけました。
事前にスピーチをする本人を確かめていたらこんなことはおこらなかったでしょう。ホテルの第一人者なのかもしれませんが 私はこの司会者の資質にふと疑問を抱きました
あなたがもしお友達のご披露宴でスピーチをするとして、司会者が事前にお名前などを確かめに来たら、その司会者を信用してよいでしょう。お肩書きは大切です。正しく書いて下さるよう お願いいたします。


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